お問合せやご相談で多く聞かれるのが「家具のお手入れについて」です。
家具といっても素材もいろいろ。
全般的に言えることは「乾拭き」がいいです。
とは言うものの、ここ最近では菌やウイルスといった心配ごともありますよね。しかし、家具の観点から申し上げますと「乾拭き」に限ると言う結果になります。
それはなぜなのか。
薬品・洗剤は何が入っていて、家具の仕上げ材(表面の仕上げ)にどのような影響を及ぼすかは未知数だからです。
可能性としては、変色・剥離・溶解など色々とあります。
例を挙げますと
- オイル仕上げのテーブルの場合
アルコール系の洗剤などで拭けば褪色してしまう可能性やオイルと洗剤が反応してしまう可能性がある。 - 本皮ソファの場合
本革ソファで、顔料のコーティングがされていない高級な革などは、薬品などで拭くと色が落ちたり、変色する可能性がある。 - 透明アクリル素材パーティションの場合
ガラスの代わりにアクリルが使われているのに気づかず、誤ってシンナー系で拭いてしまい、白く白濁してしまったなんて事例も。
なのでまずは「乾拭き」で日頃からこまめにメンテナンスすることが重要と言えます。
「乾拭き」といってもほこりなどが乗った状態で、拭いてしまうとかえって傷をつけてしまうことにもなります。まずはハタキやクイックルワイパーなどでほこりを取り除き、それから拭くのが良いでしょう。
どうしても水拭きをされたいときは、固く絞った柔らかい布で拭いた後、乾拭きをされるといいと思います。
除菌や除ウイルスのことで言いますと、アルコールなどが使用可能な素材の商品も登場してきております。
大半の商品はその類をOKとはしていませんので、どうしても使用したい場合は、販売店やメーカーに確認をしましょう。
テレビCMなどで見かける、除菌・消臭剤をベッドに吹きかけたりするシーンがありますが、家具に影響がないかは正直わかりません。
しかし、OKである確証がないのでご利用に関しましては十分にリスクを考えた上で行いましょう。